文部科学省スポーツ庁による平成30年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書が興味深いので内容について書いていこうと思います。https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1421920.htm
まず、新体力テストは体力・運動能力を定量的に把握するために行われるテストです。
そのテスト項目は以下のようになっています。
これらの各項目の成績に従ってテスト受験者には1~10の点数が与えられ、その合計点数によりA~Eの総合的な評価が与えられます。
今回、注目するところは運動習慣とその総合点数の関係についてです。
運動習慣と体力・運動能力の関係
この平成30年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書では、総じて運動習慣の大切さを示しています。
こちらをご覧ください。報告書の40ページです。
20歳前後をピークに合計点数が推移しているのですが(11-12歳、19-20歳、64-65歳にかけて総点数が大きく動いてるのは実施項目の違いのせいです)、男女ともに運動習慣によって合計点数が違うことが明らかです。
20歳~64歳のところをみると、運動をほとんど毎日する方は全くしない人と比べて10歳~20歳若い点数が出ていることが読み取れます。
例えば、45-49歳の週三日以上運動している方の合計点数は運動をしない20-24歳の合計点数よりも高いのです。
これは興味深いことですね。
次に44ページの運動部・スポーツクラブへの所属の有無に関する報告も見てみましょう。
こちらでもやはり運動習慣が体力向上に大事だということが示されています。
20歳~64歳において、点数にして約5点分、年齢にして約10歳分の差がついていますね。
運動習慣の効果が定量的に示されている
これらの結果を見て、もしかするとあなたは「そんなこと当たり前。今更すぎる」と思うかもしれません。
運動をしている人が運動していない人に比べて運動能力があることは経験則から分かることです。
ただ、この報告書において重要なことはその差がどれくらいのものなのかが数値として定量的に示されていることです。
運動によって「若さ」が10歳も20歳も維持できるという事実には驚く方も多いのではないでしょうか…。
世のおじさんおばさん方々、若者が溌剌と活動するのを見て「敵わないな~」とか思ったことはありませんか?
確かにそういうこともあるでしょう。
テレビでよく見るプロスポーツ選手などにはほとんどの人が敵わないでしょう。
しかし、もしあなたがそう思ってしまった相手がそこらへんの若者だったとしたら、「敵わないな~」なんて思ってしまったのは単にあなたが運動していなかったのが理由なのかもしれません。
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